第69回研究会

日時:平成25年3月5日(火) 13:00~19:00
場所:兵庫県立工業技術センター技術交流館2階セミナー室

第69回研究会:13:00~17:00
【会長挨拶】 13:00~13:10

【講演①】 13:10~14:00
「分相・結晶化・表面処理によるガラスの高機能化」
兵庫県立大学大学院 工学研究科 物質系工学専攻 ○助教 大幸裕介 様、教授 矢澤哲夫 様
<概要>ある種のホウケイ酸ガラスなどはサブミクロンオーダーで水と油のように相分離する性質がある。この分相現象を利用することで、局所的に結晶を析出したり、ナノ多孔質化したり、またはイオン伝導性を示すなど様々な応用例が見つかっている。分相は自発的に進行するため、「古くて新しい」ナノ構造制御法として期待される。開発の経緯と応用例などについて、詳しく紹介する。

【講演②】 14:00~14:50
「グラフェンフラワーの商品化」
株式会社インキュベーション・アライアンス 代表取締役 村松一生 様
<概要>グラフェンはその優れた材料特性から幅広い分野での実用化が多いに期待されている。一方で安定的に高品質の素材を製造することが難しく、その製造方法の確立が大きな技術的課題となっている。㈱インキュベーション・アライアンスでは、大形状でかつ数層の積層厚さをもつ自立グラフェンの大量合成に成功し、グラフェンフラワー(登録商標)として商品化した。グラフェンの各種製造方法、グラフェンフラワーの製造方法、特徴、その実用化への取組み状況につき紹介する。

(休憩10分) 14:50~15:00 

【講演③】  15:00~15:25   
「スパッタリング法を用いたBa2NaNb5xTa5(1-x)O15誘電薄膜の作製」
兵庫県立工業技術センター 材料技術部  主任研究員 福住 正文
<概要>近年、高齢化や生活習慣病などの問題が多発し、安全や福祉、健康維持が一層重要視されるようになってきており、人体の温度を検知する赤外線検知材料の開発が着目されている。タングステンブロンズ型構造のBa2NaNb5xTa5(1-x)O15(BNNT)はNbとTaの組成比を変化させることでキュリー温度を−240℃から560℃まで変化させることができるため、人体の温度検知材料として期待できる材料である。本研究では、スパッタリング法を用いてBNNT薄膜を作製し結晶構造等について検討した。

【講演④】  15:25~15:50   
「大気圧プラズマによる微細加工ならびに表面改質」
兵庫県立工業技術センター ものづくり開発部  主席研究員 柴原 正文
<概要>プラズマの中では、低温でも分子や原子の励起、ラジカル化、イオン化が行われ、通常なら高温高圧下で触媒を使わなければならない化学反応でも容易に反応するため、半導体の製造過程や高分子材料の表面改質等、最近、プラズマの産業応用が進んでいる。本発表では、その中で処理速度・空間制御性に特に優れる大気圧プラズマを応用した研究事例について紹介する。

【閉会の挨拶】 15:50~16:00

【見学会】  16:00~17:15 兵庫県立工業技術センター技術交流館及び新設機器
(FIB-SEM、マイクロX線CTスキャナーなど)
懇親会 : 17:45~19:00
鷹取駅周辺