第76回研究会

日時:平成27年6月12日(金) 13:00~19:00
場所:龍谷大学 大阪梅田キャンパスセミナールーム

【会長挨拶】 14:00~14:10

【講演①】 14:10~15:00
私の材料研究:「ゾルーゲル法によるファイバーの作製」
京都大学名誉教授 作花 済夫 氏
概要:ガラス、セラミックスなど無機材料の研究にあたって(1) 研究対象の構造、性質、作製法などあらゆる面に注目し、(2) 無機材料以外の高分子材料や金属材料の知見も参考にすることを基本とした。例としてゾルーゲル法によるガラスおよびセラミックファイバーの紡糸をとりあげ説明する。

【講演②】 15:00~15:50
「カーボンナノチューブ薄膜の電子デバイス応用」
名古屋大学エコトピア科学研究所  大野 雄高 氏
概要:カーボンナノチューブ薄膜は機能性、電気伝導性、柔軟性、プロセス性に優れ、簡便な塗布プロセスや転写プロセスにより半導体薄膜や透明導電膜などの機能性薄膜を形成できる。これらの特徴を活かし、薄膜トランジスタや集積回路、バイオセンサ等の各種センサデバイスをプラスチックフィルム上に低コストで実現し得る。究極的には、各種機能デバイスを極薄フィルム上に集積し、人間の肌や臓器などの柔軟な組織に直接貼付可能なヘルスケアデバイスや医療デバイスを実現することも期待される。本講演では、カーボンナノチューブ薄膜のプラスチックフィルム上への成膜・パターニング技術とデバイス応用について紹介する。

(休憩10分) 15:50~16:00 

【講演③】  16:00~16:50   
「正倉院宝物の材質調査について」
元 大阪府立産業技術総合研究所  奥村 章 氏
概要:皮革製宝物(武具・馬具・履物・楽器など)と毛製宝物(筆・伎楽面・毛氈など)の2度の材質調査に携わり、宝物の保存と材質調査の意義、調査の実際と経験談、成果の概要などを報告します。

【閉会挨拶】  16:50~17:00 

交流会 17:15~19:00
場所:「ダイナミック・キッチン&バー 燦」ヒルトンプラザウエスト6F
会費:5000円